異端児ROLEX

クォーツ時計が持つメリットは高精度であること。これは改めて述べることでもないと思うが・・・
そして内蔵されているムーブメントが機械式のものよりもさらにリーズナブルで販売されることになった。
この瞬間、時計の歴史に大きな変革をもたらしたといえよう。
伝統的なスイスの機械式時計は、クォーツショックの波により為す術もなく押し流されていった。

だがクォーツ時計はいくつかのデメリットも存在する。
まずひとつ、電池式であること。
クォーツ時計が登場した60年代から70年代にかけて使用されていた時計電池は、わずか1年間ほどしかもたなかった。
しかも電池がいつ切れるのか、誰も予測することが出来なかったのだ。

そして気温差が激しいところでは、急に停止してしまうことも少なくはなかった。
クォーツ式時計の信頼性は機械式のそれと比較すると、大きく見劣りするものだった。
例えばパイロットや登山家、ダイバーたちにとっては、信頼できる腕時計こそが何よりだった。
時として命に関わるからである。

おそらくROLEXはそこに着眼した上で、スポーツモデルを開発していたのかもしれない。
その彗眼はさすがROLEXといったところか。
スポーツモデルが大ヒットしたことにより、ROLEXの人気は不動のものとなった。